20180428〜0502 日本オートルート(立山〜槍ヶ岳) スキー縦走 (後半)

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    【3日目】薬師峠を5:10に出発。夜半から少し風が吹き始めた。

    風速10m/s程だろうか。天気は良いので歩くのには支障ない。

    薬師峠は誰もいなかったけれど、太郎平小屋の周りにはテントが張られて賑わっている。

    昨日はここまで来る体力は残っていなかった…(5:40)。

    北ノ俣岳へはゆるゆるの長い登り。東面には気持ちのよさそうな斜面が広がっている。

    次回来る時は太郎平ベースで滑り倒してやる!!

    北ノ俣岳付近もテント村。(7:30)

    ここからは中ノ俣乗越まで滑ることができる。

    赤木岳をトラバースし15分で中ノ俣乗越到着。

    3日目にしてスキーの機動力が役に立った…。

     

    ここから黒部五郎岳への登り。

    北西面なので斜面はまだ硬く、シール+スキーアイゼンで登る。

    ところが稜線まで残りあと5mというところで左のスキーアイゼンが外れ

    「カラン、カランッ」と気持ちよさそうに斜面を滑り落ちて”さようなら”。

    ここで再度1時間この硬い斜面を登り返すのは無理…。

    幸い、これ以降の行程でスキーアイゼンが必要な場所は無い(はず…)。

    半袖さん曰く「メルカリでスキーアイゼン片方とか売ってますよ」

    という慰め(?)言葉を信じて、残り5mを滑落しないようにそぉ〜っと登りきる。(10:10)

    ”あぁ〜やっと黒部五郎岳。でも頂上には興味は無い。俺はこのカールを滑りに来たんだよ!!”

    と言い聞かせ、登頂はカット。

    (注:ちなみにこの時2人の口から一言も”頂上”という単語は出てこなかった…)

    そして、ドロップできそうな場所を探しつつカールの北側に回り込む。

    「ん〜〜〜ここ???」

    「40度以上あるよね?」

    「転んだら滑落間違いないよね…硬そうだし…」、、、というのは私の心の中の声。

    とりあえず私が先行。風が収まった一瞬のタイミングを見計らってドロップ!!

    1ターンすると雪が緩んでる!!

    「緩んでる!!」と半袖さんに叫び、あとは最高に気持ち良い斜面をカールの底目指して滑り込む。

    ”来てよかった””本当に来てよかった”この山行で一番最高の瞬間だった。

    当初の計画ではこのまま五郎沢を黒部川まで滑り、黒部源流で幕営する予定だったが、

     

    もちろんそんな余裕は無く、黒部五郎小舎へ(10:55)

    ここで大休止の後、三俣蓮華岳への登り返し。

    「半袖さ〜ん、頑張って〜」三俣蓮華岳13:50着。

    当初の予定ではここから樅沢へ滑り込み、登り返して双六小屋へ向かう予定だったが。。。

    ということで計画はどんどん変更され純粋なスキー縦走になってしまいました(笑

    双六岳手前の2780m地点から双六小屋目指して滑り込み

    (注:頂上には興味ありません。あと80m登れば頂上でしたが…)15:15双六小屋に到着。

    2人とも冬期小屋に泊まった経験がなかったので、

    冬期小屋で手足を思いきり伸ばして寝ることに。

    この晩も暖かく、とても快適に過ごすことができた。

    半袖さんはやっと夕飯が食べられるようになった。

    【4日目】5:10小屋を出発。本日の行程は樅沢岳への登り以外は板を背負っての行動。

    しかしながら樅沢岳への道に雪は無く、槍まで板を背負い続けることが確定。

    樅沢岳には5:50到着。槍ヶ岳がやっと近くに見えるようになってきた。

    ここからアイゼン・ピッケルでの行動となる。

    樅沢岳の下りは幅の狭い雪稜。左右とも落ちれば止まらない。

    幸い風は無いが、重い荷物に板を担ぎバランスをとるのが大変。

    「こんな場所が何度も出てきたら厳しいなぁ…」「雪が緩む前に難所を抜けたいなぁ…」。

    ネット情報ではザイルを出したというパーティーもいたが、う〜ん。コンテは無理。

    スタカットの支点を構築する時間はもったいない(ロープは持参しています)。

    ということで、なんとかそろりそろりとやり過ごす。

    この後は5mほどの雪渓トラバースが2ヵ所あったのみで、一番の難所はこの雪稜だった。

    今日も気温は高い。徐々に雪は緩み始め、踏み抜きで苦労する。

    ここから鎖場が始まる。板を担いでスキーブーツ+アイゼン。。。

    煩わしい…。。。

     

    硫黄乗越に7:20着。

    再び鎖場と、、、

    踏み抜きに耐えながら、、、槍がどんどん近づいてくる。

    千丈乗越9:10着。あとは槍の肩目指して登るだけ。

    しかし、ここからが長かった…。小屋は目前だが、直下の雪渓がいやらしい。

    トラバースが長く、雪が薄い部分は下の岩にアイゼンが当たって安定しない。

    ”まだかまだか”という気持ちを押さえながら登る。

    と、突然視界が開け左に穂先、前方に槍の肩の道標が。

    思わず膝をついて立ち止まってしまった。

    「半袖さん、泣けるね、これ」という言葉を後ろに投げると、

    半袖さんは前に倒れ込み男泣き。それを見ていると泣けてきた。

    長い長い道のりがやっと終わった。(11:00)

    (まだ上高地までかなりありますが…)

    久しぶりにとてもキツイ山行だった。

    ※指先に立山雄山

    あとは槍の肩でのんびり日向ぼっこ。

    (注:穂先には”興味が無い”ので登りませんでした)

    槍沢を気持ちよく滑る。

    半袖さんも下山の足どりがおぼつかないお兄ちゃんに歩き方を教える余裕が出てきた。

     

     

    槍沢ロッジ手前まで滑って13:20ロッジ着。

    雪が無くなった〜

    よこお〜

    徳澤には16:00着。

    今夜は緑の上で快適キャンプ。ソフトクリームとビールで祝杯を。

    【5日目】5:30に徳澤を出発。GW谷間の平日とあって人は少ない。

    7:25 上高地に到着!!ながいながい道のりだったkyu

    平湯で一番風呂を堪能した後、

    富山行の路線バスと富山地方鉄道を乗り継ぎ14:00に立山駅に戻ってきた。

    富山市内でご飯を食べていると外は雨。

    天気に恵まれ充実した山行だった。



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