8月22日〜24日 朝日連峰縦走

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    片側真っ白な大朝日岳山頂

     

    8/22

    予報に霧だ雨だと並ぶ文字、鶴岡駅からタクシーに乗ると雨が降りだす。
    雨中山行を覚悟するも、登山口に着く頃には止んでいた。
    水量たっぷりの沢沿いを歩いて行く。目に耳に涼し気だがやはり暑い。
    大鳥池のほとり、タキタロウ小屋で小休止、
    直登ルートに行くか、オツボ峰を通る稜線ルートに行くか検討。
    雲はかかっているが降る気配はなさそうなので稜線ルートを選択。
    山に囲まれた広い水面を見ながら少し歩き、登山道へ進むと、
    これは直登ルートでは?と思うほどの急登。汗が噴き出す。
    三角峰につづく稜線に登り上げると、雲に包まれながらも、
    以東岳までカーブを描く広く、緩やかな緑の稜線が見えてくる。

     

    撮影:Oさん


    一面マツムシソウのお花畑。
    黄色のキスゲにまじって桃色のヒメサユリもまだ咲いていた。
    何度かだまされながら以東岳へ。ガスで展望はなく、足早に直下の小屋へ。
    思いがけず小屋で買えたビールを飲みながら小屋の外でまったり過ごす。
     

    撮影:Oさん

     

    徐々にガスが晴れ、青空の下、緑鮮やかな以東岳と、歩いてきた稜線が輝きだす。
    口を開けば幸せと零れ落ちる、至福の時。

     

    以東岳避難小屋と熊の敷物

     

    8/23

    朝靄の中、以東岳へ。昨日ほとりを歩いた大鳥池が熊の敷物のように見える。
    進む先は目で追いきれないほど遠くまで続く広い緑の稜線。

     

    撮影:Oさん


    分かれ行く尾根も長くどこまでも続く。
    そのさらに遠く、水墨画のように山の稜線が濃淡で重なり合う。
    東北に来たと実感する景色。
    三方境、寒江山と続く稜線は草原のように広い。


    そして今日も一面マツムシソウのお花畑。
    他にもトリカブトやミヤマリンドウなど、ブルーのお花畑は見たことがない。
    振り返ると昨日歩いたオツボ峰から以東岳に続く稜線を背景に、
    今日歩いてきた稜線がすべて見える。

     

    以東岳から歩いてきた稜線と狐穴避難避難小屋

    撮影:Iさん

     

    マツムシソウのお花畑

     


    北寒江山から西、相模山に続く稜線は途中に平らな草原を抱き込む。
    相模池だろうか。小さなアップダウンを繰り返し中岳を回り込むと、
    高原のような広い稜線の先に、目指す大朝日岳が佇む。

     

    大朝日岳に続く広くなだらかな稜線

    撮影:Iさん


    金玉水(きんぎょくすい)で水を汲みがてらビールを冷やして大休止。
    直下の小屋に荷物を置いていざ大朝日岳へ。片側は真っ白。もう半分はまた明日。
    小屋に戻りしばらくすると雨が降り出し雷鳴も。
    この日の晩御飯は麻婆茄子入り汁ビーフン。
    お箸が止まらぬ美味しさ。ご馳走様でした。

     

    8/24

    昨日見逃した景色を見るために、再び大朝日岳へ。
    日の出前、桃色に染まる空の下、一面の雲海。月山、その向こうに鳥海山も頭を出している。

     

    雲海に浮かぶ月山、鳥海山

    撮影:Kさん

     

    絶景しかない

    撮影:Oさん


    山中で泊まる醍醐味をかみしめる。小朝日岳へ向かって下山しながら、
    振り返ると以東岳から歩いてきた稜線がすべて現れる。歓声がこぼれる。

     

    撮影:Kさん


    今年も雄大で静かな、比類なき東北の山を心ゆくまで堪能しました。

     

    8/22

    大鳥登山口7:50-10:47大鳥小屋-13:35オツボ峰-14:30以東岳-14:44以東小屋
    8/23

    以東小屋5:00-7:46狐穴小屋-10:13竜門山避難小屋-11:52西朝日岳-14:39大朝日岳-14:43大朝日岳山頂避難小屋
    8/24

    朝日岳山頂避難小屋5:00-5:13大朝日岳-5:30大朝日岳山頂避難小屋-6:47小朝日岳 -9:00古寺鉱泉


    2020年7月26 斜里岳

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      提供:THさん​ 一面雲海の斜里岳山頂

       

      オホーツク富士とも呼ばれる斜里岳。移動の間一度も目にしていない。
      天気も良く、人気の百名山。登山口は賑やか。

      コロナで宿泊営業は休止中の清岳荘から歩き出す。
      鉄分を含む赤っぽい沢を何度も徒渉しながら、じりじり高度を上げていく。

      撮影:THさん

       

      下二股で旧道と新道に分かれる。旧道は滝を登っていくので、登り推奨。
      目印が付けられているが、間違うと下るのは困難なので慎重に進む。
      滝の脇の岩場を登ったり、へつったりスリリングである。

      斜面にはお花が咲き乱れている。青空が、水しぶきが、緑が、すべてが眩しい。

      羽衣の滝

       

      広い岩肌一面に衣を被せるような羽衣の滝、

      ひな壇のような七重ノ滝と竜神ノ滝が交わる。

      撮影:THさん


      最後の霊華ノ滝を上り詰めると、一面に鮮やかな緑の斜面が広がる。

      撮影:THさん

      胸突八丁の急登に耐え、馬の背に登り上げると、
      目の前には昨日歩いた知床連山、国後島の爺爺岳が雲海の上に浮かぶ。

      撮影:THさん


      山頂から頭だけ出た山を見据え、また次の山行に思いを馳せる。

      帰りは上二股から新道を行く。熊見峠までは絶景の稜線。


      何度もカメラを構え、同じような写真を何枚も撮ってしまう。
      尾根の端からは元の沢筋に向かって劇下りとなる。

       

      火山ならではの複雑な地形が、縦走しているような、
      バラエティ溢れる面白いルートで、大満足の山行になりました。


      2020年7月24〜25日 知床連山縦走

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        真っ白な羅臼岳山頂

         

        ヒグマの生息密度世界一の知床半島の背骨、知床連山を歩く。
        山と高原地図のルート上には7つものヒグマの文字。

         

        前日の予報では24日の天気が悪く、25、26日は良さそう。
        入山を一日遅らせることも考えながら就寝。朝まで雨音が途切れない。
        そんなに降られはしないだろうと、予定より3時間遅れで出発。

        進む樹林帯はお花が瑞々しい。

        撮影:IMさん


        雪に耐えたブナが登山道に張り出し頭をぶつける。

        羅臼平に到着する頃には、ガスに覆われ期待していた景色は無い。

        進む先、視界いっぱいに薄黒い雲が立ち込めている。
        登って行くとそれが羅臼岳の輪郭だと気づく。あまりにも大きい。

        撮影:IMさん ​一面のお花畑


        ハイマツの緩やかな斜面は徐々に大きな岩が目立つようになり、
        山頂に近づくにつれ緑は影を潜めていく。
        岩のヘルメットを被ったような羅臼岳、山頂は真っ白。

        濡れそぼって戻った羅臼平からは、肩を超えるハイマツに分け入り、
        ぬかるむ足元もあまり見えない。洗車機で洗われているような気分。
        ハイマツのブラシを抜け、視界が開けるとガスでぼんやりながらもお花畑が広がる。
        雪渓を進むと三ツ峰のキャンプ地。水もたっぷり、大きな6テンもぎりぎり張れた。
        雨の中のテント設営はあまり記憶にない。かけられるところすべて物干しと化す。

         

         

        テントを片付けていると、朝靄が輝きだす。
        昨日は見えなかった三ツ峰の二つのピークがうっすらと見える。

        撮影:THさん


        雨が降っていないだけで足取りが軽い。

        サシルイ岳の影が落ちる広い裾野を進む。日が昇るにつれて空は澄んでいき、

        振り返ると三ツ峰の鞍部から知床連山の主、羅臼岳が顔を出し、
        文字通り三ツ峰の景色を呈する。山頂に羽衣のような雲が漂う。

        撮影:THさん


        また忘れられない景色が一つ増えた。

        何度も振り返りながらお花畑の斜面を進む。

        撮影:IMさん


        オッカバケ岳を乗越すと、眼下には二ツ池のキャンプ地。


        その遥か先には知円別岳、硫黄山の目指す稜線、
        横を向けば国後島のルルイ岳と爺爺岳が雲海の上に頭を出している。

        南岳に登り上げると火山の複雑な隆起を目で追うのに忙しい。

        雲一つない空の下、知円別平から知円別岳まで、緑の絨毯の中をゆるやかに進む。

        雲海の中に国後島のルルイ岳と爺爺岳が見えている

         

        撮影:IMさん


        知円別岳からの景色は一転、砂礫に覆われた細い尾根を進み、火山礫の間を通り抜ける。

        時間の関係で硫黄山は諦め、知床連山の果て、雲海に浮かぶ知床岳を目に、
        大きな岩が転がる悪路と名高い沢筋を下っていく。

        撮影:THさん 知床岳


        最後の最後に待ち受ける、ルート上一番の熊出没多発地帯も無事通過。
        雨の一日目もスパイスとなり、北海道らしい、甘くない、
        だからこそ絶景が骨身にしみた縦走になりました。


        2020年2月22〜24日 西吾妻山・安達太良山

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          車で往復1500キロ超、いざ東北へ。
          磐越道に入ると車窓にはかっこいい磐梯山。
          麓から見上げる西吾妻山は真っ白ではない。モンスターはガリガリかも。

          大賑わいのスキー場からゴンドラ、リフトを乗り継ぎ、スノーシューで歩きだす。

          振り返ると先ほどとは角度の違う磐梯山、登るにつれ猪苗代湖も見えてくる。

           

          かっこいいよ磐梯山

           

          樹林帯から抜けると、草原のようになだらかな西吾妻山が見えてくる。

           

          撮影:Iさん

           

          心躍らせ急登を進む。登り切った西大巓からは青空の下、

          西吾妻山の広々とした山肌を覆うリトルモンスター、安達太良山に、

          隙なく真っ白な飯豊連峰の絶景が広がる。

           

          撮影:Iさん

          モンスターの向こうに安達太良山

           

          生き生きとしたモンスターの間、ふかふか新雪を進む。

           

          撮影:Kさん

           

          提供:THさん

           

          だだっ広い山頂、探し回ったがピークは発見できず。
          午後から崩れる予報も、ぎりぎり持ちこたえゴンドラ駅を前に小雪がちらつく。

           

          本日のお宿は安達太良山のお膝元、岳温泉の岳の湯。
          温泉で体を甘やかし、ビールで喉を潤してから、名物、ソースかつ丼を食べにお向かいの成駒へ。

          手作り味噌こんにゃくにモツ煮込、今日の絶景を肴にお酒がすすむ。

           

          撮影:Iさん

           

           

          大荒れ予報の日曜日、雪が斜めに降っている。
          この日の登頂は断念し、くろがね小屋を目指す。
          登山口の駐車場、昨夜からの雪が20センチほど積もっている。
          天気図をチェックしながらタイミングを計り出発。
          スキー場を抜け、樹林帯を進むと唸るような音をたてて風が頭上を通り抜ける。
          勢至平を過ぎると薄く積もったザックや上着の雪も、風で吹き飛んでいく。
          硫黄の匂いに気づくと、しばらくして小屋が見えてくる。
          建て替えの前に見ておきたかったくろがね小屋。
          雪国の山小屋なのに華奢な骨組で吹き抜けという開放的な空間。
          レトロなだるまストーブが温かく迎えてくれる。

           

           

          ぬるめ、ツルツルの温泉にゆっくり浸かり、じんわりと温まった体にビールが染みわたる。
          晩御飯は名物、くろがね小屋カレー。野菜ゴロゴロ味が染みていて美味しい。
          強風が小屋をガタガタ揺らすのを聞きながら就寝。

           

          帰阪の時間があるため真っ暗な中、スノーシューを付けて出発、タイムリミットは8時。
          取りつきが分からず地形図で目星を付けて進む。夏道に合流、うっすら残るトレースを進んでいく。
          矢筈森のニセピークに遮られ、なかなか安達太良山が姿を現さない。
          雲を切り裂き、日が差し、目の前の斜面が赤みを帯びる。

           

          撮影:THさん

          撮影:THさん

           


          峰の辻を前に、山頂と乳首を捉える。
          稜線に上がり、山頂標の前で写真を撮り、急いで乳首の天辺へ。
          ここまで登ってきたけれど、智恵子の云う、阿多多羅のほんとの空は見えない。
          強風に煽られながら、それでもみんなとても嬉しそう。

           


          下り始めるとあっという間に辺りは真っ白。目指す稜線も見えなくなる。
          歩いてきたトレースも吹き消され、GPSで位置を確認しながら進む。
          夏道のしるしを見つけほっとしていると、次々と登ってくる人。山歩渓の貸し切りはここまで。
          出発の時は見つけられなかった登り口に無事下山、あとはさくさく下るだけ。

           

          大荒れの予報で中止になるかもと思っていたのに、
          楽しいメンバーと東北の山を踏みしめることが出来て、お腹も心も大満足の山行になりました。


          2019年12月28日 八甲田山

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            酸ヶ湯温泉に車を停め、降りるのにゲイターが必要なほどの雪。

            除雪された道路を少し歩くと、登山口の目印の鳥居がかろうじて見えている。

            ワカンを履き飛び込むようにいきなりラッセル。

            スノーシューのトレースが付いているがワカンでは歯が立たない。

            リーダーは避難小屋のストーブ用に灯油を6L担いでいるのでさらに沈む。

            悪戦苦闘していると大岳まで行って来たという人とすれ違う。

            ”冬道にトレース付けておきました”と。

            そのトレースも強風でだんだん見えなくなる。

            何より自らが歩いてきたトレースが見えなくなりつつある。

            夏道と合流する地獄湯ノ沢で、先行の人がスノーシューで雪の上を引き返してきた。

            こちらは膝まで埋まってる...引き返そうと心が決まる。
             

            酸ヶ湯温泉からこの日の目的地、仙人岱避難小屋まで無雪期のCTで1時間24分。

            4時間かかってもたどり着けず。ワカンの限界を感じた...


            2019年9月24〜26日 会津駒ヶ岳と燧ヶ岳

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              久方ぶりの遠い山は、福島県側からの檜枝岐村・尾瀬で高層湿原づくしの山行でした。

              前夜発の高速バスで秋葉原駅へ。

              浅草駅へ移動して東武線に乗車、会津高原尾瀬口駅着。

               

              会津高原バスを駒ヶ岳登山口で下車、

              少し歩いた先に会津駒ヶ岳滝沢登山口があります。

               

              滝沢登山口から登り始めてしばらくすると、予報どおりに降り出しまして、やまぬものかとしばらく雨宿りを決め込んだものの、無理そうなので、カッパ上下を着用して登りを継続。


              はたまた、東京に着いた時点でプラティパスを忘れたのに気づき、浅草駅のコンビニでどこぞの天然水ペットボトル2Lを購入して持ち上げているので、休憩した水場での補給はなし。
              下りてこられた下山途中の方が、御池〜大津岐峠〜駒ヶ岳のルートを歩かれたそうなので、翌日に備え様子を伺った。

               

              木道というか湿原に至る

               

              15時前に駒の小屋着
              水は持ち上げなくても、こちらで頂戴できたみたい。

              基本自炊となりますが、夜はぐっすり。

              快適に過ごさせてもらいました。

               

              翌日早朝もガスは晴れぬまま。
              中門岳ピストンはやめることとして、ガスがとれぬものかとしばし待ってみると、

               

              晴れました。(T . T)

              山頂へ向かいます。

               

              会津駒ヶ岳山頂

               

              山頂から中門岳方面へ

              この日の行程を考慮して、少し先まで行って戻りました。

               

              駒の小屋に戻って小休止後、富士見林道方面へ進み往きます。

               

              富士見林道...って、これ林道?

              快適な尾根歩きが嬉しい。
              この後、再びガスってきたり。

               

              大津岐峠

              かの一筆書きで全国を巡られているご一行がいらっしゃいました。

              著名なアルパインクライマーの面々もご一緒でしたよ。

              もちろん、撮らせてもらっていいですか、とお聞きし了承いただいてから撮ってます。

              ここでキリンテに下山し、バスで御池まで移動することも考えていたが、次のバスは間に合わないはず、その次だと御池入が更に遅くなりそうなので、予定どおりに大杉林道を往くこととする。

               

              御池ロッジと山の駅

               

              御池の駐車場を抜けて、
              燧裏林道へと進みます。

               

              初尾瀬なんで、移ろい行く麗しい情景に感動しつつ、あれこれなんたら田代を進み往きます。

               

              この日は、見晴の燧小屋泊まり。

               

              翌早朝、明るくなってきてから燧ヶ岳へ
              小屋の方や昨晩のお風呂で一緒だった小屋に居合わせた周辺を整備されている業者の方からの、
              見晴新道はねぇ...雨の後は泥濘んでてたいへんよ〜
              まあ、4、5時間はかかる
              との言葉にビビりつつ、見送っていただきました。

               

              しかして、この日は泥に足を取られてひっくり返ることなく、ゲーターを汚すことなく登れました。
              ただ、この道、下るのは嫌やねとは思う。
              ぬかるみの具合は、前日の大津岐峠〜大杉岳間の方がはるかにひどかった。

               

              見えてきました。

               

              眺望が開けてきます。
              尾瀬ヶ原に至仏山、悪沢岳、傘ヶ岳とその向こうは武尊山ですね。

               

              燧ヶ岳山頂

              向こうは、平ヶ岳に越後三山やね。

              おおよそ全方位、見たかった景観は確認でき大満足。

              かつて、しんどい想いをして縦走した越後三山を眺めやれたのが嬉しかった。

               

              会津駒ヶ岳
              あそこをずっと歩いてきたわけか。

               

              御池に下りる半ばでかえりみた燧ヶ岳が麗しかった。

              御池登山口に戻ってお終い。

               

              初尾瀬ではありますも、草紅葉が始まりだしたばかりで紅葉には時期が早かった。
              それでも、快晴の燧ヶ岳山頂から全方位を眺めやることで、元より想定していた目的は達せられました。

               


              2019/9/14〜16 飯豊連峰

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                真っ白な飯豊山山頂

                 

                ウォーミングアップには長すぎる林道を歩き、吊り橋を渡って登山道へ。

                登り一辺倒の急登と暑さに、足元しか見ぬままカモス峰に到着。

                前朳差岳までの稜線が見える。目的地はまだその先。展望も徐々に開け、

                目にする景色はよく行く山域と何が違うのか、ずいぶん遠くまで来たなと思う。

                ガスでぼんやりしたなか朳差避難小屋に到着。

                ヘロヘロだがさらに悪路を80m下り虫に集られながら水を汲む。

                この日の小屋は10人ほど。ゆったり快適。早々と就寝。

                 

                左側の雪渓のあたりに朳差小屋が建っている

                 

                この日は三つの小屋を渡り歩きながら、主だったものだけで八つの頂を踏む大縦走。

                暗い中歩き出す。昨日の疲れがびっくりするぐらい取れていないが心は弾む。
                だんだん空が赤みを増し、朝日に笹がきらきら。稜線で明暗を分ける。

                日が昇ると明るくなった空の下、視界いっぱい緑の稜線で埋め尽くされる。

                最初の小屋、頼母木小屋は小屋まで水が引いてあり、ビールも販売中。

                バイオトイレはサドルに跨り自転車を漕ぐ。

                 

                左側の丸いピーク直下に門内小屋が見えている

                 

                笹原の稜線

                 

                飯豊山荘から続く梶川尾根の、緩やかというより平らな稜線にうっとりしながら歩いていると、

                目指す門内小屋を前にその次の目的地、梅花皮小屋が北俣岳と梅花皮岳の間に遠く小さく見える。

                門内岳へ続く胎内尾根はなだらかな稜線が多い中で一の峰、二ッ峰、と目立つピークが有り面白い。
                遠くから見ると険しく威圧感のある北俣岳は、歩くにつれ向きが変わると緩やかな山様になる。

                登りあげると眼下に小さく見えていた梅花皮小屋。ソフトドリンクは売り切れだがビールは有り。

                のんびり休憩しながら目を凝らすと、はるか彼方に気のせいかなと疑うほど小さく今日の宿、

                御西小屋が見えている。まだまだ先は長い。梅花皮岳、烏帽子岳を越えると、

                稜線の少し下をトラバースしていくルートが綺麗に線を描いている。

                 

                ちょうど真ん中あたりに御西小屋が見えている

                 

                左側には雪渓も残っている。トリカブトが風にゆれるばかりだが、花の季節はさぞ圧巻だろう。

                飯豊本山から大日岳へと続く高原のような稜線を見ながら歩く贅沢なルート。

                やっとたどり着いた御西小屋、冷えたビールが迎えてくれた。

                 

                飯豊本山からの高原のような稜線

                 

                最終日、まだ暗く、ガスで視界の悪い中歩き出す。

                大日岳近くにヤツが出たらしいと聞いていたので、暗闇にビクビクしていたら気づけば飯豊本山。

                今日も変わらず虫が多い。カッパを脱ぎ着しながら岩肌が目立ち出した稜線を進んでいくと、

                次第にガスが晴れ今日歩くルートが見通せる。昨日までとは違い登山者も多い。

                切合小屋からは小さなピークが連続し、その先、新潟、福島、山形と三県にまたがる

                三国小屋が急斜面の上に姿を現す。小屋で一息、ストックをしまえと記載のある剣ヶ峰へ。
                足掛かりはあるが丸くなめらかな岩肌が滑り、鎖も濡れていて滑る。

                稜線も逆層になった岩で覆われ本当にいやらしい。そんな中また雨が振りだす。

                神経を使うルートが続き、地蔵山との分岐でようやく普通の山道に。

                笹平からは歩きやすく、無心になってテンポ良く下る。
                北から南の大縦走、どこを切り取っても素晴らしい景色の充実した山行となりました。

                 

                飯豊本山から三国岳へ続く稜線

                 


                2019年7月13日〜15日 上ホロカメットク山〜十勝岳〜美瑛岳

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                  6月の山行で初めてクマに遭遇。ハンドベル大の熊鈴が欲しいぐらい過敏な状態で

                  地図にヒグマの文字が並ぶ北海道へ。天気が思わしくないので直前までルートを検討、

                  予定を変更して稜線からすぐの上ホロ避難小屋を目指す。しとしと雨、ガスでぼんやり。

                  花や草木が瑞々しいのが救い。安政火口を前に沢を渡る。途中ドーンという音がとどろく。

                  雷鳴か?としばらく待機するもちょっとおかしい。調べると近くに自衛隊の駐屯場がある。

                  演習だろうとまた歩き出す。振り返れば緩やかな稜線に挟まれた緑の大海原が広がっている。

                  道々お花を楽しみながら300階段を登り稜線へ。

                  ウコンウツギ

                   

                  オオバタケシマラン

                   

                  風が強いので上ホロカメットク山頂は踏まずトラバースルートを行く。

                  斜面は小さな花が咲き乱れているようだ。雪渓もまだたくさん残っており水場も良好。

                  2階建ての小ぶりな避難小屋はトイレもあり、毛布をたっぷり敷き詰めて暖を取る。

                  晩ごはんはスープカレー。暖かく就寝。

                   

                  翌日も天気は思わしくない。ルートを再検討、まだ乾かぬ雨具を着て出発、

                  ガスが風でたたきつけられ手、足、体の右半分がみるみる濡れていく。

                  ザレた細い尾根、左側は噴火で削られた断崖、右側は雪渓が残る。

                  十勝岳が近づくにつれ火山礫がゴロゴロ。稜線というにはあまりにも広大で景色が果てしない。

                   

                   

                  薄ぼんやりと見える岩がヒクマに見える。富士山の砂走りのような一面砂礫の斜面を下り、

                  沢を越えトラバースしていく。荒涼とした景色に圧倒される。

                  美瑛岳が近づくと緑が増え、一面チングルマが揺れる斜面を歩いて行く。

                  真っ白な山頂で道産子からこんな天気の方がヒグマは活動的なんですと教えていただき、

                  登山道にはほやほやの落とし物も発見。雨も降り出し、

                  これでは熊撃退スプレーもお守りにはならない。

                  手、足、体の左半分を濡らしながら来た道を引き返す。

                  十勝岳からの稜線はザックカバーが飛ばされそうな風の強さ。

                  靴まで浸水しながら我が家(?)へ到着。着替えを済ませ湯たんぽを回しながら暖をとり、

                  みんなで昼寝。眠気覚ましに帰りのお弁当をかけてUNOで火花を散らす。

                  今宵は味噌ラーメン。体の芯から温まる。

                   

                  夜中雨音と風の音が聞こえていた。朝外に出ると見慣れた景色。

                  富良野岳はあきらめて下山することに。

                  まだ踏んでいなかった上ホロカメットク山頂を踏んで富良野岳への分岐、

                  上ふらの岳に近づくにつれ、ガスが晴れ、初めて十勝岳の全貌が見える。

                  歩いた山肌は荒涼とし、大きな岩が重なる山頂だが、

                  遠くから見ると長く緩やかに伸びる裾野が優しい印象すら感じさせる。

                  噴煙が上がり硫黄の色まではっきりと見える。火山ならではの複雑な地形がダイナミックで美しい。

                  十勝岳

                   

                  富良野岳に続く縦走路もガスが滝のように流れていき十勝岳とは対照的な、

                  ベルベットのように密な緑が素晴らしい稜線が見え始める。

                  富良野岳

                   

                  上富良野岳から尾根をくだり、長く広い斜面をトラバースし、安政火口に続く富良野川を越え、

                  また長く広い斜面をトラバースする。

                  雄大な斜面に走るトラバース道を向かい合わせに見ながら歩く楽しいルート。

                  天気もどんどん良くなり、登山者はひっきりなしに登ってくる。

                  富良野岳への未練でいっぱいになっていたらほんの数分で見慣れた真っ白な世界に。

                  やはり宿でお風呂に入ってのんびりするに限ると思い直してどんどん下る。

                  ヒグマにも会わなかったが、他の動物も何も見なかったなと思っていたらリーダーがリス発見。

                  その後登山口の駐車場でキタキツネも見かけた。

                  ふさふさ尻尾のリス

                   

                  天候不良で縦走の予定が避難小屋ベースとなり、2階スペースを独占。

                  2日目、これまた期待外れの天候でしたが、小屋で湯たんぽを作りほっこり。

                  快適でゆったりとした山旅でした。

                  3日目ガスがとれ、かみふらの岳から眺めた十勝岳と噴煙、粗々しい噴火口、

                  北海道らしい景色はしっかり目に焼き付けられました(I永)

                   

                  上ホロ避難小屋、良い小屋でした!(K山)

                   

                  百名山の十勝岳や美しい美瑛岳も地名はアイヌの言葉に漢字を当てはめたもの。

                  その中で今回一番登りたかったのは『上ホロカメトック山』。

                  以前からこのカタカナに何ともロマンを抱いていたが、

                  頂きでは丁度待ってくれてたようにガスが消え、

                  それはそれは美しい十勝岳が真正面に大きく見えた。 昨日までは雨やガスの中の行動だったが、

                  この景色を見れてやはり今年も北海道に来れて良かったと心から思った。(T内)


                  2018年10月26日 安達太良山

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                    備オジのブログはイイなあ。

                    別選 十年 に限らず、毎回のシュールな展開が好きです。

                    季節を問はず、播磨のオジさん方は熱いねぇ〜〜。

                     

                    山へ行くなら、山と高原地図もええけど、せめて地形図は持っていこうよ、ちゃんと磁北線引いといてね、

                    なんて言ってたりしたけれど、久方ぶりの読図講習も盛況そうなのがなによりです。

                    自身で考えて、読図が必要な山行をする人が増えれば、山歩渓も一皮むけるかも。

                    なんてまあ...ブログ担当は、ここのところ、スマホのGPSアプリにハマっていたりするんで、偉そうなことは言えない。(^_^;)

                    GPS(アプリを含めて)とはいえ、表出される地形図の意味合いを理解していなければ用をなしませんので、最低限の読図知識は不可欠です。スマホ版の山と高原地図というのはホント???やったり。

                     

                    Nかご夫婦によります盛夏の北海道山行録は圧巻でございました。

                    こういうのを投稿してもらえるとありがたいなあ。

                    会報では、別冊になると思ってましたが、分厚く1冊に収まっておりました。

                     

                    また、岩登り教室も毎回の投稿が揃ったのが嬉しかった。

                    投稿いただきました皆様、ありがとうございました。

                     

                    で、あらためてお願い。

                    FBの山歩渓Onlineに投稿するような感覚で、こちらのブログへの投稿もよろしくお願いいたしまする。

                     

                     

                    などと、とりとめなく綴ってしまった後で私事に移行するわけですが、

                    足の調子はイマイチのまま、夏は暑過ぎて山を返上...気味、不順な天候続きの9月が過ぎてやっとこさ、山行から少々時間の経過はあるものの、久方ぶりに連投です。

                     

                    金なし暇なしなんで、郡山行き6,000円の高速バスを見つけてしまって、もう奥羽の何処かへ赴くしかなし。

                    地図とネットを眺めながらあれこれ思案...安易に安達太良山ならば泊まり装備なして容易なのではなかろうかと。

                     

                    JR郡山駅への到着が少々遅れて...

                    郡山駅なんて、10年前くらいに出張で来たことはあるも、ほぼ記憶なし、

                    乗車すべく予定する在来線列車に乗り継ぐには5分もあればと、走ったりもしたが...あかんかった。

                     

                    次の便まで1時間ほど、駅舎の一角にあるマクドで行動を再検討。

                     

                    予定より1時間ちょい遅れ、JR二本松駅着でバス待ち。

                    登ろうとする安達太良山は、二本松少年隊士像の背景となる建物の間にチラッと見えていたりする。

                     

                    1時間ちょい遅れなんで、奥岳からはロープウェイを利用して山頂へショートカット。

                     

                    ロープウェイ駅からの登山口

                     

                    途上、なるほど、おっぱい山...なんやなあと。

                     

                    福島って東北?

                    ほんまに東北まで来たんか?実感がなかったけれど、行き交う登山者の交わす会話に独特の訛りが伺えて納得。嬉しくなってきた。

                     

                    乳首はすぐそこ。

                    ロープウェイ利用なんで、ここまで1時間ほど。

                    超絶お気楽ハイキングやねぇ〜

                     

                    FBの山歩渓Onlineでは、”ほんとの空”うんぬんとのたまっておりましたが...

                    実際は詩を解するような感性は持ち合わせておらず、興味の埒外なんで、高村光太郎とかはようわかりません。

                    若い頃、ビートルズやボブ・ディラン、ザ・バンド、ドアーズ等々ロック系の英詩を読み解いてみたことがありますものの、大したことを歌ってないなあ、と思ったものでした。

                    ”ほんとの空” 単純ではあるけれど、何やら心惹かれるフレーズではある。

                    無粋な関西人であっても、この地に至ればそれなり得心できたかも。

                     

                    ありきたりな、なんたら百名山なんて銘打ってない標柱がいいですね。

                     

                    雄景ではありますが、こちらは現役の火山であることに留意しておかんとあきません。

                     

                    矢筈森を右手に眺めながら、稜線を歩みまして、

                    さすが東北...森林限界?が低くて、稜線はアルプスもどきですなあ。

                     

                    せっかく遠くまで来たので、せめて鉄山までは足を運んでおこうと

                     

                    ちょうど正午を過ぎる頃に鉄山山頂着、でもガスまみれに。

                    向こうに見えているのは、火山の観測機器らしい。

                     

                    峰の辻へ戻ってくろがね小屋経由で下山

                     

                    くろがね小屋

                     

                    冬はこちらに泊まればいいかも

                     

                    奥岳には戻らず、沢沿いのルートで塩沢温泉登山口に下山

                    下山の道中、見えたのは写真に写る方のみ。

                    久方ぶりに静かな道行きでした。

                     

                    下り往くごとの色付きにしばしば見惚れてしまう。

                     

                    塩沢温泉登山口へ下山、よく整備された道でした。

                     

                    こちらの登山口もスキー場

                     

                    登山口の先の車道沿いにあった青木荘にて、慌ただしくお風呂に浸かってお終い。

                     

                     


                    2018年8月18日〜19日 北海道山行 幌尻岳

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                      NM治=シニア1人の北海道山行=その10

                      幌尻岳(2052m)

                       

                      で停滞3日の後、

                      やっと幌尻岳を登る機会がやって来た。

                      15日の夜から16日の朝にかけて

                      大雪山では初冠雪があったとのこと。

                      昨年より20日以上早いらしい。

                      幌尻山荘とシャトルバスは、予約制。

                      とよぬか山荘が対応している。

                       

                       NS子は、20日から仕事があるので帰路に!

                       

                      ▼8月18日(土)

                      4:50 おたる自然の村出発。

                      7:40 とよぬか山荘着。

                      9:15 バス出発(定刻9:30) 

                       

                       

                      10:05 第2ゲート着

                       

                      10:15 出発。林道を歩く。

                       左岸から右岸

                       国定公園の看板に幌尻山荘の看板もある。
                       

                      11:15 幌振橋。

                       橋を渡って右岸へ。

                       北電取水施設の手前の橋は壊れている。
                       

                      12:10 取水施設。
                       

                       右岸から登山道になる。

                       

                       危険なところが3ヶ所程度あるが鎖もある。

                       

                       

                      13:05 最初の渡渉地点。

                       

                       4の沢手前の渡渉地点が、

                       3人が流され死亡した事故現場で

                       今は簡単な橋が取り付けられていた。

                       17回ないし19回渡渉を繰り返す。

                       

                       

                       

                       

                       登山道らしいところに出る。

                       更に進むと山荘が見え

                       最後の渡渉をすると山荘に着く。

                       

                      14:25 幌尻山荘着 20人以上が宿泊

                       

                      ▼8月19日(日) 曇り(ガス)のち雨

                      4:10 幌尻山荘出発。

                       高度をあげるにつれ

                       トウヒ帯から白樺との混成林、

                       更に白樺帯になる。


                      5:40 命の水。

                       

                       実際の水場は、五分程度下った所。

                       命の水を過ぎると

                       間もなくハイマツ帯になる。

                       尾根に出ると

                       戸蔦別岳が眼前に見えてくる。

                       前方に幌尻岳への最初のピークが聳える。

                       


                      6:10 最初のピーク。

                       眼前に幌尻岳が現れる。

                       

                       

                       左手側は北カール。

                       

                       カールは一面のお花畑である。

                       花のピークは終わり、

                       僅かにクロトウヒレン、リンドウ、

                       エゾシオガマ、岩キキョウ、

                       ウメバチソウ、ミヤマアズマギク、

                       キリンソウ等が咲いている。

                       


                      6:30頃にはガスりだし、

                       瞬く間に濃いガスの中になる。

                       風も強く体感温度は零度。
                       

                      7:20 新冠コースとの分岐。

                       

                       再びハイマツ帯になり

                       最後に岩場を越すと山頂に着く。


                      7:30 山頂着。

                       風が強く、すぐに下山開始。


                      10:05 幌尻山荘

                      12:00 山荘発

                      15:45 第2ゲート

                      17:05 バス。

                       

                      この日は、

                      とよぬか山荘に素泊まりした。

                      3000円で快適に泊まれる。

                      二段ベッドの相部屋だが、

                      お風呂もあるし、自炊設備、

                      コインランドリーもある。

                       


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