20190103‐05八ヶ岳広河原3ルンゼ(改訂版)

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    ◆プロローグ

    2,3年前、かつて行った阿弥陀の南稜P3のガリーに谷からアプローチするルートの存在を知り、一度はチャレンジしたのだがラッセル地獄で敗退。今回は暖冬のため雪は少なく、正月休みを利用しての計画だったので余裕があり、直前の天気予報は4日がベストだったので、それに照準を合わせることにした。

     

    1月3日 早朝から高速を飛ばし11:30には舟山十字路に着いた。ゲートの前には既に車が10台近く止まっていた。思っていたよりも多い。広河原3ルンゼは有名なルートだから、明日は渋滞するかもね。車を降りて登山靴に履き替え出発した。林道を歩き堰堤を越えると阿弥陀岳が見えた。1時間ほどで二俣に着いた。テントは3張ほど。完全に水平ではないが、かなり広い場所で頑張れば何十張とテントが張れるところだ。積雪は3センチほどなので竹ペグは使えず、石で四隅を張った。明日のことを考えて18:00には寝たい。にしても時間があるので偵察に出た。本流の右岸を歩き、途中沢を横断しさらに上に行くと大きな岩が見えた。途中6人パーティーに会ったので上部の雪の状態などを聞きたかったが3ルンゼについてはあまり詳しくないようだった。その大きな岩の右側を登るとすぐにクリスマスルンゼ(右俣)との分岐に出た。私らが行くのは左の本谷だ。右のトレースとは対照的にトレースは薄かった。あまり人が入ってないようだ。でも確かにトレースは上まで続いている。心配していたことの一つ、クリスマスルンゼ(右俣)との分岐を確認できて安心した。それ以上先はナメ滝。アイゼンを履いていなかったのでそこで引き返すことにした。班長が青ナギの分岐はここからすぐ下の斜面にあるはずだと言った。気を付けて歩いているとピンクのテープが見えた。上まで続いている。トレースはないけどここに間違いないね。大きな岩のすぐ下の左岸側の斜面だ。テントに戻り、日本酒を飲みながら晩御飯の準備をした。晩御飯を済ませるとさっさと寝る準備をして18:00前にはシュラフに入った。明日は2年越しの山行を完登することが出来るだろう。状況によって下降路が変わるぐらいだ。青ナギから降りてもいいし、初見の中央稜が降りられそうならそこを降りてもいい。もしかしたら楽勝かもしれない。そう考えているうちに寝てしまった。

    1月4日 4:30起床。いつものように鍋の残りの水分多めの雑炊を食す。6:30出発。昨日遅く帰ってきたパーティーがいたので、もしやと思い青ナギの分岐をもう一度確認した。トレースがついている。ここを下ったんだ。ということは3ルンゼをやったのかな。トレースがあれば迷わなくて済む。

    私らは上流を目指した。ナメ滝をいくつかロープなしで登り、胎内くぐりをした。以前来たときは雪に埋まっていて行けなかった。そしてしばらく進むとなんだかよくわからない分岐に出た。右の沢だと思うのだがトレースが左岸の斜面を登っている。巻いているようにも見えるしよくわからない。本流の流れにそっていくと立った小さな滝がある。そこは登れないのか・・・。さんざん考えて左の沢を登ることにした。どこにいるかわからなくなり、せっかく計った方位も役に立たない。どうも違うなということになり、トレースを信じることにした。ここはたぶん1,2ルンゼと3ルンゼの分岐だ。

    左岸にはナメ状の氷(3m弱)が付いていてロープなしで登れそうだったのでとりついた。しかし、氷が固くうまくアイゼンアックスがきまらない。突破してやろうと頑張ったが最後が乗り越えられないと判断。必死のクライムダウンで降りた。アックスを握りしめていたせいで指先に激痛が走る、しばらく悶絶した。気を取り直し、ロープを出して班長がリードで突破。トレースは明らかに斜面を沢沿いに移動。やはり小さな滝を巻いたのかもしれない。ロープを出してからはコンテ。またナメ滝がいくつか出てきて急登を登ると班長が叫んだ。

    岩の間が3ルンゼ入口

     

    ここが1.2ルンゼと3ルンゼの分岐だ!ということは3ルンゼのトポが今から始まる訳だよね。精神的に参った。急登続きで疲れてきていたからだ。積雪が今よりもあればもう少し歩きやすかったかもしれない。なんせ雪の下の氷は固く油断していると滑る。立っているだけでも体力を消耗する。そんな状態で立った滝なんか登れるのか。3ルンゼに入ると急なナメ滝を登った。30メートルの3段大滝が出てきた。かなり立ったアイスだ!2段目でピッチを切ることにして1ピッチ目は班長がリードで登った。2ピッチ目はao。滝の右側は高さがなかったので右から突破。そこから先は高さは大したことはないが垂直の壁が次々と出てきた。雪は少なく岩と硬い氷だ。氷はアックスを思い切り打ち込むと薄いため亀裂が四方八方に走る。アックスを何度も打ち込むと氷が壊れるので、亀裂を無視して登ることにした。アックスは真下に体重をかけるとよく決まる。それを維持しながら次のアックスを打ち込む。そうやって落ち着いて確実に登っていく。高さはないので少し頑張れば抜けることが出来る。でもこれがきつかった。P3に出たかったが、吹き溜まりがありラッセルになるので諦め、トレースの付いているP4へ進んだ。さらに急斜面を岩と氷と雪のなか登った。稜線に立ったときはくたくた。P4に出たつもりでいたが岩峰がP3に見える。P3ならこのまま青ナギまで下ることが出来るがP4なら山頂を目指したい。取りあえず、南稜を下ることにした。しかし、すぐにP3のガリーが見えた。やっぱり俺たちはP4に出たんだ。あのガリーを降りたくないから山頂を目指そう。班長が言った。確かにガリーは降りたくない。山頂を目指した。P4は危ないところが2か所あるがコンテで通過。私は、疲れてとぼとぼ歩いた。班長が山頂に着いたぞと叫んだ。P4からは20分もかからないことが分かった。

    穏やかな雰囲気の山頂だった。

     

    山頂には誰もいなかった。風も弱く快晴で景色は最高だった。ロープを束ねて二人で腰かけた。お湯を飲みホッとしたとき班長が、俺、もう沢登りはしない。次ここに来るなら南稜を歩きたい。雪稜がいい。と言った。確かに沢 (アイスクライミング)は、もう満足だ。ロープを出さなくてもいい山行もやりたいな。そう思った。

    下山は、御小屋尾根か中央稜でまよったが、中央稜を下ることにした。途中で阿弥陀の北西稜との合流地点を通過した。八ヶ岳の中でも難しい部類のルートに入る北西稜。以前このルートを行ったとき、登攀を終えて稜線を歩く人を見たときはうれしかったのを思い出した。また行くことはあるのかな。と思った。

    中央稜はトレースがしっかりついていたので楽勝だった。かなりの急斜面で、登ってくるのは大変だろうと思う。後半は完全に樹林帯に入った。ピンクテープを追ったトレースを歩いていたが、途中からは4区の赤い矢印を追っていた。長い水平移動のあと急斜面を下り沢に降りた。テントから少し上流に上がったところだ。水を汲みに沢を登り、テントに戻ったのは17:15。暗くなってしまった。全く楽勝ではなかった。そもそも、地形図上での1,2ルンゼと3ルンゼの分岐を間違えていた。もっと上流だったのだ。そのせいで1時間ぐらいロスしてしまった。でも完登することができたので良しとしよう。晩は、班長特製なんだかよくわからないけどおいしい鍋と冷えた焼酎を堪能した。そして翌朝下山した。

     

     

    ◆行動記録

    1月3日 6:30今津駅⇒11:30舟山十字路→12:30二俣 偵察 18:00就寝

    1月4日 6:30二俣→10:40 3ルンゼ入口→14:20阿弥陀南稜P4→(P3のほうへ少し下り引き返す)→14:55阿弥陀岳山頂→15:15中央稜下降→16:30(水を汲み)→17:30二俣(テント)

    1月5日 8:30二俣→9:30舟山十字路 下山

    ◆感想

    1月4日は平日だったからか、天気は良かったが誰一人として3ルンゼには現れなかった。そのおかげで貸し切りの3ルンゼを堪能できたかと言えばそうでもなく、トレースも怪しく人気がないので心細くもあり、精神的にもタフな山行となった。沢登り(アイスも)は尾根歩きの「陽」に対して、明らかに「陰」であり、何か暗さを感じてしまう。自分は尾根歩きが合ってるなと強く感じた山行となった。(班長)


    2018年7月28日〜8月5日 スイス マッターホルン・ブライトホルン

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      マッターホルン(4,478m) はヘルンリ小屋 (3,260m) から標高差 1,218m。

      事前の高度順応無しに4,000mを超える高所でこれだけの標高差を日帰りするのは

      かなりハードな山行になると覚悟はしていたが、

      結果は所要時間17時間にも及びルートファインディングに悩まされた山行となった。

      当初の計画では初日か2日目にロープウェイで3,883mのクラインマッターホルン
      または足を延ばしてブライトホルンに登り、高度順応をした後に
      マッターホルンを予定していたが、滞在期間中の天気予報は晴れのち曇り時々雷雨と不安定、
      5日間の短い滞在でチャンスを逃す訳にはいかないので
      ツェルマット到着2日目にヘルンリ小屋まで上がり、
      天気が崩れればヘルンリ小屋で待機し問題がなければ
      そのまま次の日にマッターホルンに登る計画に変更した。
      結果的にマッターホルン登頂翌日8月1日は午後から天気が崩れたが
      それ以外の滞在期間中は概ね快晴だった。とても運が良かった。
      取り付き
      マッターホルン・ヘルンリ稜は一般ルートでクライミングはIII級程度、
      困難な部分は無いがルートファインディングが難しい。
      日本の山の様な目印は無く、様々な所に踏み後があるので正しいルートを探すのがとても難しい。
      間違った踏み後に入って行くとガレており岩も脆く危険。
      突っ込むと進退窮まる危険性がある。
      またヘルンリ小屋からソルベイ避難小屋までのルートは稜線ではなく、
      東壁にかなり入り込んだところを左上していく。
      下から見ると山頂まで稜線が綺麗に伸びているので
      心理的に稜線上にルートを取りたくなるが間違っている。
      基本的にガイド登山を前提に考えられている様で
      小屋の食事や出発はガイドパーティーが優先されるし
      ルートに印があればガイド不要になってしまうから印をつけないという事かもしれない。
      7月31日、ヘルンリ小屋では朝4時に朝食で4時半から。
      10組程度のガイドパーティーが全員出発した後に出発した。
      ガイドパーティーは最初から早いスピードであっという間に置いて行かれたが
      前日に取付きから少し上まで偵察をしていたので最初の部分は暗い中迷う事はなかった。

      最初のピナクルは下部を左上した後に右上し右から回り込む形で上部に抜けるが
      暗い中でのルートファインディングが難しく、ガイドレスの他2パーティーと前後して
      行ったり来たりを何度か繰り返しながら進んだ。
      2つ目のピナクルは東壁にかなり入り込んで左上する。
      稜線にあるこのピナクルは右手に見るだけで接近しない。
      このルートも非常に分かりにくい。3つ目のピナクルで初めて稜線に出て右側から巻き、
      再び東壁に入って直上気味にしばらく上るとソルベイ避難小屋に到着する。
      標高は 4,003mでいよいよ4千メートルを超す。
      ソルベイ小屋前で日の出
      ソルベイ避難小屋(無人小屋)はトイレの匂いが強烈に臭いが
      小屋自体は想像していたより整備され
      ブランケットも置いてあるのでビバークには問題なさそうだった。
      ソルベイ避難小屋には08:30頃到着。
      前日ヘルンリ小屋でガイドから聞いた話しでは
      通常11時頃からガスが出始めるので山頂には9時到着するのが理想と聞いていたので焦る。
      高度順応ができていない為か息切れがして体がとても重く、
      気持ちは焦るのにスピードが上がらない。
      頭痛や顔のむくみ等の自覚はなかったので
      そのまま上に向かっても大丈夫と判断したがかなり辛かった。
      ソルベイ避難小屋から山頂までは基本的にルートが稜線上となり
      フィックスロープが張られているので迷う事はない。
      マッターホルンの肩でアイゼンを装着、ピッケルを出す。
      山頂手前100m程度からは雪稜で大勢の踏み後があるので問題はないが
      右下は 2,000mほど切れ落ちる北壁で高度感が半端なく緊張する。
      山頂前の雪稜
      7時間半かけてようやく登頂。
      5時間程度で到着できると考えていたが想像以上に時間がかかった。
      ルートファインディングが難しく下山にも同じ程度の時間がかかる
      と考えていたので 山頂では登頂の喜びをゆっくり噛みしめる余裕もなく
      Iさんと握手を交わし何枚か写真を撮って早々に下山を開始する。
      山頂では北側の雄大な景色を見る事ができたが東も南もガスで視界が悪かった。
      マッターホルン(4,478m) 山頂
      下山は登りと同じ道だったが再びルートファインディングに苦労した。
      スケールが大きく目印となる特徴的な地形が少ないので
      下から見る景色と上から見る景色の違いが大きく、
      Iさんとああでもない、こうでもないと相談しながらの下山となった。
      ソルベイ避難小屋に到着したのが16:30。
      21時過ぎの日没までにヘルンリ小屋に到着するのは困難かもしれず
      ソルベイ小屋でのビバークを考えたが、ガスが晴れた事と
      翌日の天気があまり良くないと予想され体もまだ動くので下山する事とした。
      その後も各所でルートファインディングに悩み
      最終的にヘルンリ小屋に帰着したのは日没直後の21:20だった。
      翌日8月1日はのんびりヘルンリ小屋からシュバイツゼー駅まで下山し
      ロープウェイでツェルマットに戻ってゆっくりした。
      マッターホルンはぎりぎり成功のハードな山行だったが
      4千メートルを超える海外の山に登頂できた事は非常に良い経験と思い出になった。
      パートナーのIさんに感謝!!
      ブライトホルン (4,164m)
      8月2日はブライトホルン (4,164m) に登頂した。
      この山はマッターホルングレーシャーパラダイス駅 (3,883m) まで
      ロープウェイで一気に上がり、氷河の雪原を2時間弱で登れる手頃な山で
      大勢の人がひしめく山頂だった。
      文句なしの快晴で360度のパノラマを楽しめた。
      ブライトホルンから見るマッターホルンは正面が東壁で
      ヘルンリ稜側から見る姿とだいぶ違う。
      あの急峻な山に登頂したのだと思うと感慨無量だった。
      マッターホルン東壁
      ブライトホルン (4,164m) 登頂
      8月3日はハイキング。
      ロープウェイでゴルナークラート (3,089m) まで行き、
      モンテローザ (4,634m)の威容を眺めてから
      逆さマッターホルンが見られるリッフェル湖に立ち寄り
      リッフェルベルグ駅まで美しい景色を満喫した。
      モンテローザ(左)とリスカム
      ブライトホルン (4,164m)

      ツェルマットでは自炊設備のあるホテルに滞在した。

      物価がとても高いところなので外食はせず

      スーパーで食材を買って部屋で自炊して食事を楽しんだ。

      簡単な物で済ませたがそれでも夕食は一人3000円程度になった。

      ビール(3−400円程度)ワイン(1000円以下)は安くて豊富。

      部屋のバルコニーからはマッターホルンが正面に見えて予想以上に良いところだった。
      Residence Patricia 6泊約 ¥57,000
      ヘルンリ小屋
      1泊2食(夕食、朝食)CHF150(約¥17,000)
      水代 2L CHF9

      Swiss half fare pass CHF120 (鉄道、ロープウェイが半額となる)


      2018GW コブ尾根登攀

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        山行総括

        天気、雪の状態によって今期の雪壁チームの最後の山行は岳沢ベースのバリエーションとなった。初日は岳沢入りできるのが早くても8:30その日は奥穂の南稜とコブ尾根の偵察を行った。今年は雪が多いと言われていたが急激な気温上昇により雪はぐさぐさ。所々シュルンドが口を開けている。過去の苦い経験から班長は、慎重になっていた。行くのを止めようと言われやしないかと一生懸命できる限り安全にいくことを考えた。取りつき付近のシュルンドをどこから回避するか、偵察して確認した。その先では、危ないと思ったら迷わずロープを出す。昼過ぎからは雪の状態がさらに悪くなるので偵察を切り上げて小屋で一杯やった。

        2日目2:30起床4:00出発。ヘッデン歩行で、はやる気持ちを抑えて進む。マイナーピーク手前で稜に乗りたいが、急な斜面で10歩進んで深呼吸。落ちればスタート地点。小さなシュルンドを2.3つ越えてハイマツに飛びついた。出発から1時間ぐらい過ぎていたのでそこで小休止。それから少し上がって稜に乗った。

        先では、気持ち悪いシュルンドが見えた。ロープを出す。ここからは、コンテとなった。シュルンドを飛び越えてハイマツにランニングを取った。少し先にしっかりした木があったのでそこまでランニングを取りながら登り支点を作った。班長に上がってきてもらい、少し離れたところでセルフを取ってもらった。そしてこちらはボディビレイに切り変えてさらに、班長に登って行ってもらった。そこから先は少し安定した斜面になったのでコンテで登る。

        マイナーピークでは、スタカット。懸垂地点を見つけて懸垂。ちょっとしたナイフリッジに降り立った。

        コンテで進む。

         

        すると雪の全くないコブ岩が目の前にやってきた。雪解けが進みぐさぐさで近寄れない。やっと岩に取りつけた次はどこを登ろうか一瞬躊躇。登れそうなラインを見つけて登りだす。しばらく行くとハーケンを発見。間違ってはいなかった。(人が登らないところは落石が多いので危険度が高まる)ちょっとしたワンポイントを越えてピッチを切った。2ピッチ目は班長リード。うすかぶりが出てきて乗越す先でヒールフック!「そんなんあり??」と言われ笑うしかなかった。3ピッチ目で懸垂地点へ。23ヶ所に残置シュリンゲがあった。雪の状態で懸垂地点が変わることを教えてくれる。比較的新しいシュリンゲを拝借。ナイフリッジに下りる。振り返るとフィクスロープやかなり低い場所に懸垂用と思われる残置があった。ここから敗退して斜面を下りることがあったのか。ここでロープを片付けた。

        コブ岩登攀を終えて後は雪面を登るだけかと思いきや、小岩峰が3つほど出てきてなかなか頭につかない。縦走路に人がいた。手を振ると振り返した。そして気がつくとコブ尾根の頭に立っていた。ジャンダルムが真横にあった。逆層が見えた。久しぶりだなと思った。そして、班長と拳をぶつけてお互いの成功を称えあった。

        下山も簡単ではない。浮石が多く、どこが道かがよくわからない。雪があれば雪の上を、なければ踏み

        を歩けばいいと甘く見ていたせいで難儀した。明らかに危ない斜面を降りようとして考え直した。晴れていてまだ元気だったからよかったものの、ガスっていて疲労していたらどうなっていたか。

        歩きにくい浮石だらけの道を飽き飽きしながら天狗のコルまで歩いた。

        ここからは、デブリだらけの急斜面を必死で降りた。雪崩の届かない地点まで来るとほっとした。畳岩の上には物凄い塊の雪が乗っている。崩れるのも時間の問題だ。こうやって雪山が終わるんだと思った。

        コブ尾根を知ってから6年。シブいルートだと思う。登ることができて素直に嬉しい。(ao)

        ◆行動記録

        429(日)15:00阪神今津駅⇒20:00沢渡岩見平駐車場(仮眠)

        430() 5:45沢渡岩見平⇒6:35上高地→8:25岳沢小屋 偵察  18:00就寝

        51() 2:30起床 4:00岳沢小屋→5:15マイナーピーク手前→7:30コブ岩→10:00頭→11:30天狗のコル→12:20岳沢小屋

        52()7:00岳沢小屋→9:00上高地


        2018年3月30日〜31日 阿弥陀岳北西稜 

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          2018330日〜31日 阿弥陀岳北西稜

           人差し指NM治、人差し指NS子の2人パーティー

           

          恐竜の背のような、大岩峰の連なりが魅力onpu03

          「チャレンジ!アルパインクライミング」では、★★2つの好ルート

           


           

          ****************************

          330日(金)快晴 

           美濃戸口=330分着 八ヶ岳山荘の仮眠室で仮眠

           美濃戸9時出発 美濃戸(赤岳山荘)930分着 10時出発登山登山

           赤岳鉱泉=12時着 北西稜取付き下見=13時〜1630

           

          331日(土) 晴れ(快晴・ほぼ無風)

           赤岳鉱泉=5時30分出発登山 

           行者小屋=6:00 

           露岩=7:00 

           小ピーク=7:45 

           第1岩壁取付き8:00 

           1ピッチ8:45 

           2ピッチ=9:15 

           3ピッチ=10:00 

           登攀終了=11:30 

           阿弥陀岳山頂=12:00 12:20出発 

           行者小屋=13:10 13:35

           赤岳鉱泉=14:10 14:30

           美濃戸口=15:10

          ****************************

           


           

          八ヶ岳の雪壁バリエーションは、もう終期嵐

          桜とっくに、春ですもの桜

           

          大同心が真っ黒下

           

          行者小屋から美濃戸方面800m位にある目の印の赤い布テープ

          南沢の登山道トレースから、山側に20m程入り込むと見つけられます。

           

          樹林帯の雪は、良く締まっていて、思いの外、登り易かった。

           

          阿弥陀岳の山頂では、南稜ルート、北稜ルートのパーティーと

          写真を撮りあっこ手

           

          八ヶ岳バリエーションルートを晴天で締めくくることができましたハート

           

           

           

           

           

           

           

           


          2017年5月3〜6日 前穂北尾根

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            8峰から北尾根を望む

             

            山屋なら誰もが一度は登りたいクラッシックルートを積雪期に慶応尾根の末端からにこだわって登ることができた。
            北尾根上で2泊と敢えて急がないペースで穂高の絶景を堪能することができ、最高のGWとなった。
            積雪量は多めながら気温は高く雪のコンディションは良くなかったが、3日間の晴天に恵まれ、今シーズンの雪壁チーム活動を成功で終えることができたことに感謝している。

             

            行動記録
            3日(水) 6:30 上高地→9:50 慶応尾根取付き→13:50 パノラマ道分岐→15:00 ニセピーク→16:00 8峰ピーク(テント泊)
            4日(木) 5:30 8峰ピーク→6:40 7峰ピーク→8:50 6峰ピーク→9:50 5峰ピーク→14:00 4峰ピーク→14:10 3,4のコル(テント泊)
            5日(金) 5:00 3,4のコル→8:00 3峰ピーク→8:30 2峰ピーク→9:00 前穂高岳頂上→11:00 岳沢小屋(テント泊)
            6日(土) 5:50 岳沢小屋→7:00 上高地(下山)

             

            慶応尾根の樹林帯

             

            5峰の稜線を歩く

             

            4峰でロープを出す

             

            3峰の核心部をアタック

             

            前穂高岳頂上にて

             

            以前、無雪期にパノラマ〜8峰〜北尾根を登攀したときに、次は積雪期の慶応尾根からの登攀だなと思っていた。
            慶応尾根は、思っている以上に藪漕ぎで、大変だった。
            八峰手前の雪面を延々登っているときは、あまりのしんどさに歩数を意味もなくカウントしたりしてしまったほどだ。
            6峰のタヌキ岩では、基部にテントが1張、張れそうだった。
            タヌキは登らず、右に巻く。次回はここでテントにしてみたい。
            あと、2峰の懸垂をしなくて済んだのが印象深かった。
            雪が付いていると横をさくさくと下りれてしまうんだから面白いなと思った。
            前穂の頂上で登攀してきたルートを眺める気分は最高だった。
            だから山はやめられない。(K日)

             

            昨年夏の事故から2月に復帰して短期間でなんとかこのルートを登れるまでに体力と登攀力を回復させる事が出来て満足。
            4峰では久しぶりにフル装備でリードもできてよかった。
            雪の状態は悪かったが天候にも恵まれメンバーにも恵まれアルパインクライミングを満喫できた。(M崎)

             

            以上、N村さんの報告書より抜粋。

             


            2017年4月22〜23日 白馬岳主稜

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              N&Nシニア2名、雪山バリエーションの締めは、白馬岳主稜。

               


              当初、4月1日に計画するも、深い霧の中の白馬岳に気持ちが挫ける悲しい

               

              二股の駐車場の目の前(4月1日)

              綺麗に除雪されていました。(4月22日)

               

              ここは何処?(4月1日)

              爽やか青空に雪の白が眩しい(4月22日)

               

              やっぱり、お天気は重要事項ですね手

               

              猿倉山荘周辺では、除雪車・除雪機がフル回転

               

              やっと、主稜線にたどり着くと、先行パーティーが見えてきた

               

              振り返ると雪庇と雲海と、どちらもゆう★ウネウネ

               

              細いリッジ、急峻な雪壁が連続

               

              稜線上で幕営したパーティーに追いつきました。

              私達は、白馬尻にテント設営。他に、見える所に3つテント。

              晴れ予報なので、大賑わい!!

               

              2峰では、渋滞。

              結構傾斜がキツイし、雪が緩くて、ロープ出すパーティーもあった。

              フリーで抜ける私達を先に行かせてくれました。

               

              いよいよ頂上直下の雪壁ハート

              傾斜は、60度強、雪緩し…でも、頂上へ抜けるこの快感ハート

               

              登頂証拠写真を撮影してもらいました。

               

              剱岳が美しく神々しくカッコいいきらきら

               

              大雪渓をひたすらに下山。時々、シリセード活用。

               

              本当に、天気が良いと、とっても幸せな山行になりますねエクステンション

               

               

               

               


              2017年2月3〜4日 八ヶ岳中山尾根

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                八ヶ岳のバリエーションルート「中山尾根」を、NM治+NS子2名、登攀してきました。

                 

                4〜5日の予定でしたが、5日(日)の天気が良くないようなので、3日(金)に休暇を取得、前倒しで実施。

                 

                中山尾根には、ここ1週間は入山者が無かったと思われる。

                3日に、下見がてら、やせ尾根まで、柔らかく深い雪に、トレースをつける。

                4日早朝、取付きに向かうも、後にも、先にも、本日は私達だけ。

                左側の石尊には、3人1パーティー、右側の赤岳主稜には、結構取付いていたようです。

                 

                この中山尾根のルートも、リボルトされていました。

                下部岩壁の出口には、残置ハーケンもあり、支点には安心!

                 

                左側、作年末に登攀した小同心も、青空にくっきりシルエット

                 

                右側、赤岳、阿弥陀岳のシルエットも、くっきり

                 

                ピッチを稼ぐと、赤岳のアングルが変化

                 

                グイグイと上がる高度感が素晴らしい

                 

                 

                快晴、風…穏やか、快適登攀日和でした!

                 

                地蔵尾根を下山、中央が中山尾根、ピークが日ノ岳

                 

                 


                2016年12月17〜18日 八ヶ岳小同心クラック

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                  雪壁シーズンの始まり!!

                  前の週には、アイスクライミングを楽しむメンバー達も始動♪

                   

                  大同心も雪化粧…テンションが上がります。

                   

                  小同心も、しっかりと雪に覆われています!

                   

                  赤岳に阿弥陀も美しい

                   

                  この日は、何パーティーだったのだろう?

                  私達が取付きに着いたとき、2人、3人の2パーティーが前に。

                  後に、2パーティー。

                   

                  結構な渋滞で、小同心クラック終了後、横岳に行きたいけれど…

                   

                   

                  テント撤収等を勘案して、懸垂下降で往路を戻ることにした。

                  私達の後の2人パーティーも、懸垂で降りることに。

                  それぞれロープ1本ずつだったので、2本にして3回で下降。

                  大同心の基部までの下り気味のトラバースに緊張したが、

                  その後は、行きの1/3の時間で、赤岳鉱泉着。

                   

                  美濃戸まで、やっぱり、ヘッドランプ使用の事態となった。

                  身体が、まだ、寒さに慣れていないと思うけれど、渋滞が辛かったDocomo_kao20

                   

                  小同心クラックは、手袋+アイゼンでも、とても楽しい登りだったハート

                   

                   


                  2016年5月5〜6日 明神岳東稜

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                    5月5日は午後から天候回復、6日は昼まで天候が持ちそうだったため、一旦は諦めていた明神東稜にチャレンジする事とした。

                    5月5日(木)
                    7:30 上高地出発。明神橋から下宮川谷、宮川尾根のコルを通過、左手に明神岳VからIII峰を見ながら長七沢を長七ノ頭に向かってひょうたん池に10:30到着。下宮川谷から右に分かれて宮川のコルまではガレ場、長七沢から長七ノ頭まではやぶ漕ぎで曇天だった事もあってあまり快適な登りではなかった。
                    ひょうたん池は広い快適なテン場だったが標高は2,100m程度と高く寒かったためテントを設営し早々にテント内で休息した。
                    午後からようやく晴れ間が見え暖かくなった。
                    ひょうたん池でのテン泊は我々のみだった。
                    先行に見えた3人パーティーは小ビークを超えた後のラクダのコルでテン泊した様子。


                    明神岳東稜とひょうたん池テン場 


                    明神岳主峰とバットレス


                    明神岳主峰への最後の登り








                    バットレス



                    5月6日(金)(4P、ひょうたん池から岳沢小屋まで約6時間)
                    05:10 ひょうたん池出発
                    小ピークまで3P,(1P目M崎、2P目Y本、3P目M崎)技術的に困難な箇所はなかった。8:00着。
                    ひょうたん池からは見えなかったが小ピークまで登ってようやく明神岳主峰の全容が見えた。
                    登攀のルートは事前に研究していたので心配はなかったがバットレスを含めかなりの威圧感があり身が引き締まった。
                    8:20正面の切り立った岩壁を左側から登攀開始。1P目M崎、2P目Y本でバットレス取り付きに到着。
                    バットレス(IV+、1PM崎リード)は想像していたよりも寝ておりハーケンが乱打されていたがスラブでホールドが少なくアイゼンでかかる足場も少なく緊張した。
                    巨大な岩壁に囲まれた中での高度感のある登攀は爽快だった。
                    バットレス登攀後50m一杯に伸ばした所にあるハーケンとクラックにカムを効かせて終了点を構築した。
                    その後は山頂までコンテで9:30に登頂。
                    奥明神沢手前で25mの懸垂下降し奥明神沢を下って岳沢小屋着11:00。
                    上高地手前で雨が降り出した。
                    上高地着 12:15。
                     

                    2016年5月2日 奥穂高岳南稜

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                      奥穂高岳南稜

                      今年のGWは天候が不安定で悪天の合間をついての山行となった。
                      4/30, 5/1の2日間は悪天のため岳沢小屋のテント場で停滞し5/2になってようやく奥穂南稜を登攀、5/3から再び天候悪化したため
                      一旦松本に下山し、5/5に再び入山し5/6に明神岳東稜を登攀した。
                      天気が荒れた4/29から5/1には前穂、奥穂、涸沢で滑落やホワイトアウトによる行動不能などの遭難が相次ぎ、5/2は近くで救助ヘリが何機も飛び交う中での奥穂南稜の登攀となった。
                      時間的余裕の必要性と気象を読む力の大切さを感じた山行だった。
                      当初予定していた錫杖岳クライミングと奥穂コブ尾根は実行できなかったが目標としていた残雪期の奥穂南稜と明神東稜が成功した事は貴重な経験となった。

                      5月1日(日)
                      岳沢小屋にてテント設営後、奥穂南稜の取り付きを偵察に行く。
                      雪渓を詰めた所にある滝沢大滝のすぐ左側にあるガリーをロープを出して5m程度を試登(Y本)しトポにあるハーケンを確認した。
                      岳沢小屋から大滝までの雪渓の雪の状態は良く、大きなシュルンドもなかった。





                        



                        







                      5月2日(月)(6P、岳沢小屋から涸沢ヒュッテまで約9時間)
                      04:30 岳沢小屋テント場発
                      大阪アルデ山岳会の4人が先行、大滝手前左に分岐する雪渓から取り付き、斜め左上から廻り込む形で南稜に向かったのを見て大滝左のガリーからロープを出して登攀するより時間短縮できると判断しアルデと同じルートで南稜に取り付いた。(05:10) 

                      トリコニー前のモノリス岩まで70度程度の急峻な雪壁をノーロープ、ダブルアックスで約1時間半。雪が締まっていたためステップが切れず休憩がとれない中での長い登攀だった。
                      07:00 モノリス岩1P目宮崎リード 先行2パーティーの順番待ちの後登攀開始。
                      II級程度で難しい箇所はなかった。

                      1P目終了点で先行パーティーに追いつき、彼らを追い越しY本さんリードで2P目。

                      3P目トリコニーI峰 M崎リード。ここも困難な箇所はなかった。終了点で大阪アルデの1パーティーを追い越し4P目トリコニーII峰 Y本さんリード。
                      下から見ると右斜めのクラック沿いに登るのかと思ったが手がかり少なくすぐに左に回り込んで行った。
                      この箇所は日本登山大系によればIII級だが実感はIV級でルート中一番緊張した箇所だった。
                      その後もつるべで順調に登攀し、6P目Y本さんが雪稜に出た時点でビレイ解除しコンテで完了。

                      岩場での登攀を完了後、広い雪稜が延々と続き、約2時間をかけてようやく吊り尾根にたどり着いた(11:30)。
                      計画では吊り尾根を前穂に向かい、前穂沢または前穂を超えて奥明神沢を下る予定だったが前日に降った雪がかなり積っており、午後気温が上がれば沢は表層雪崩の危険性がある事と夕方から再び悪天の予報だったため計画を変更し奥穂から涸沢に下る事とした。テン泊装備は岳沢小屋に置いてきたため涸沢ヒュッテに宿泊し祝杯をあげた。
                      M崎さんの報告書から(次投稿「明神岳東稜」も同様)
                       

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